はじめに
使わなくなった大型家具。そのまま放置しておいても、邪魔になってしまうでしょう。
新しい家具を買おうにも、まずいらなくなった大型家具を処分しなくてはなりませんが、ゴミの日に捨てるというわけにもいきません。
大型家具をどのようにして処分すればよいのか、また費用がかかるとすればいくらくらいかかるのかなど、知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは大型家具の処分方法や費用などについてお伝えします。
大型家具とは?
そもそも、大型家具とは、どのような家具のことを指すのでしょうか。
明確な線引きがあるわけではありませんが、ここでは、代表的な大型家具についてご紹介しましょう。
和タンス
日本の住宅に、一つはあると言っても過言ではない和タンス。
古くから衣類を収納するアイテムとして重宝されてきた和タンスは、大型家具の代表格であり、もっとも重量のある家具でもあります。
中身をすべて抜いていたとしても相当な重さになることがあり、使用している木材によっては、重量が50キロ以上になってしまうことも珍しくありません。
移動させるのも困難で、処分に困ってしまう家具の一つといえます。
ベッド
快適な睡眠をサポートしてくれるベッドも、立派な大型家具の一つです。
ベッドにもいろいろなサイズがありますが、シングルでもそれなりのスペースを取ってしまうため、不要になると邪魔で仕方ありません。パイプフレームを用いた簡易なベッドであれば重量もそれほどありませんが、高級な木製ベッドなどの場合は、相当な重量があります。
重量もさることながら、大きい家具のため、一人で処分するのは運搬が難しいでしょう。しかし、早く処分しないことには新しいベッドを購入することもできません。不要になったときは、なるべく早く処分する必要があります。
テーブル・チェア
テーブルやチェアも、大型家具の一つです。
テーブルは、脚の部分と天板を分けることができる製品が多くを占めていますが、それでも、天板はそれなりの大きさがあるため、いつまでも置いておいては邪魔になります。
また、脚と天板が一体型になっているような製品の場合は搬出するだけでも困難であり、処分に困ってしまうことが多い傾向にあります。
小さなテーブルにしても、天板の大きさはだいたい1メートル以上あることがほとんどであるため、一人で持ち運びできないことも珍しくありません。
家具を処分する方法と費用
処分に困ってしまう大型家具ですが、ここでは具体的にどのような処分方法があるのかをご紹介します。
それぞれのメリットとデメリットについてもお伝えします。ぜひ参考にしてください。
自治体で処分
自治体に依頼して、粗大ごみを回収してもらうという方法があります。
自治体に依頼する場合もいくらかの費用は必要となりますが、民間の回収業者に依頼するときよりもリーズナブルな費用になるケースがほとんどです。
自治体によって申し込み方法に違いがあるかもしれませんが、現在では、ほとんどの自治体がホームページから申し込みできるようになっています。回収と持ち込み、どちらにするかを決め、回収の場合には所定の場所まで回収に来てもらいます。
メリットは、費用が比較的リーズナブルであること、また自治体のサービスである安心感があるということです。
デメリットとしては、民間企業のサービスではないため手厚いサービスではないこと、混雑する時期の場合は予約が殺到してしまうことがあるということなどが挙げられます。
自治体での処分を検討している場合は、事前に役所のホームページなどで確認するか、問い合わせをしておきましょう。
オークションへの出品
ネットオークションに出品するという方法もあります。
スマホからでも手軽に出品できるため、現在では多くの方がネットオークションを利用しています。
出品したい商品の写真を撮影してオークションサイトに掲載し、商品説明や出品価格を決めます。オークションサイトのアカウントをあらかじめ取得していないと出品できないため、注意しましょう。
自分でアカウントを取るのが面倒くさい、時間がないという方は、既にアカウントを持っている人に代理出品してもらうという手もあります。
上手くいけば、処分にお金がかかるどころかお金が入ってきます。
コンディションの良いアイテムなら高値がつくこともあり、お小遣いくらいにはなるかもしれません。これが、オークションのメリットといえます。
デメリットとしては、だいたい5~7日くらいの出品日数を設定することになるため、処分するまでに多少の時間がかかってしまうことが挙げられます。
また、絶対に売れるという確証があるわけでもありません。いつまで経っても売れないということもあるでしょう。
個人間での取引になるため、トラブルになってしまう可能性もあります。そこは注意が必要です。
リサイクルショップ
さまざまな中古品を扱うリサイクルショップに売却するという手もあります。
近所にリサイクルショップがあれば、直接持ち込むか、多くのリサイクルショップでは、出張買取のサービスも行っているため、自宅に回収にきてもらえることがほとんどです。
売却するには身分証明書が必要となります。運転免許証や保険証などの身分を証明できるものを、事前に準備しておきましょう。
リサイクルショップを利用する場合、費用はかかりません。
もし、値がつかない場合であっても、無料で回収してくれることがあります。また、自宅まで出張買取に来てくれるケースが多いということもメリットでしょう。
デメリットとしては、近くにリサイクルショップがないと利用できないということと、お店によっては買い取ってもらえるアイテムが限られることがあるということです。
大型家具の取り扱いをしていないお店の場合、買い取ってもらえないこともあるため、注意しましょう。
回収の専門業者
不用品回収の専門業者に依頼する方法もあります。
不用品回収業者は数多く存在し、これといって面倒な手続きなどもなく、電話一本で自宅まで回収に来てくれます。回収業者の中には、買取も実施しているところがあるため、費用をかけずに処分することも可能です。
回収専門業者に処分を依頼したときの費用相場は、だいたい3000~10000円程度となっています。
たくさんの業者があり、料金設定も幅広いですから、事前に確認しておきましょう。
回収業者に依頼するメリットは、自宅まで引取りに来てくれる、搬出もやってくれるということです。
デメリットは、自治体の粗大ごみ回収などと比較すると、費用がやや割高ということでしょうか。ただ、料金設定は業者によって変わるため、中にはリーズナブルな料金設定の業者も存在します。
処分に困る大型家具
大型家具にもいろいろなものがありますが、特に処分に困ってしまう大型家具があります。
ここでは、処分に困りがちな大型家具とおすすめの処分方法についてまとめてみました。
タンス
タンスは、処分に困ってしまう大型家具の一つです。
和タンスでも洋タンスでも関係なく処分しにくく、一人で何とかしようと思っても何ともなりません。少しでもお金に換えたい場合、オークションという手もありますが、仮に落札されたとしても梱包や発送の手間がかかります。大きなものであるため梱包も大変で、かなりの労力が必要となるでしょう。
多少なりともお金に換えたいと考えるのならば、リサイクルショップをおすすめします。
ベッド
ベッドも、安価なパイプフレームの製品の場合、まず売値はつかないでしょう。
そのため、パイプフレームのベッドなどは、民間の回収業者に依頼して処分してもらったほうが早いです。買取サービスも行っている回収業者であれば、相談してみてもよいでしょう。
高級ベッドの場合は、売却できる可能性が高いです。リサイクルショップで査定を受けてみましょう。
食器棚
食器棚も、処分に困ってしまう大型家具の代表格です。
古いものだとまず売値はつかないため、最初から処分を検討したほうがよいでしょう。
リサイクルショップ、もしくは民間の回収業者に依頼することになります。
良い品で売れる可能性がある場合は、ネットオークションに出品するのもよいかもしれませんが、梱包などの手間がかかるため、面倒な方や早く処分したい方にはおすすめしません。
テーブル
テーブルで、もっとも邪魔になってしまうのは天板です。
そのまま何かに活用できるのであれば、置いておくのもよいでしょう。部屋のオブジェにしてみたり、エクステリア用のテーブルにするという方法もあります。
まったく活用ができないという場合は処分することになりますが、日曜大工やDIYが得意な方なら、ノコギリなどで天板をなるべく小さくカットして、ゴミの日に出すという手もあります。ただ、慣れていないと時間もかかるため、あまりおすすめではありません。
手っ取り早く処分したい場合は、リサイクルショップか民間の回収業者を利用しましょう。
売れる家具と売れない家具
大型家具の処分方法の一つとして売るという方法があることを、ここまでご紹介してきました。
ただ、家具なら何でも売れるというわけではありません。
ここでは、売れる家具と売れない家具についてご説明します。
売れる家具
・人気ブランドの家具
人気ブランドの家具は、例外なく高値で売れる傾向にあります。
大型家具であれ小型家具であれ、高い人気を誇るブランドの家具は、オークションでもリサイクルショップでも、高値で売れる可能性が高いでしょう。
イタリア製の人気ブランド家具は日本国内でも愛用する方が多いため、国内ブランドでも高値が期待できます。
・コンディションが良い
当然ですが、コンディションの良いアイテムのほうが高値で売れる傾向にあります。
これは、家具に限った話ではありません。中古品として売却するときには、なるべくコンディションの良いほうが高く売れでしょう。
売れない家具
・コンディションの悪い家具
汚れが酷い家具や傷があるアイテムなどは、商品価値を見込むことができないため、売れない可能性が高いです。売ろうとしても、逆に処分代を請求されることもあります。注意しましょう。
高価な品であっても、コンディションが悪いと値がつかないことが多いです。
・古すぎる家具
状態にもよりますが、あまりにもデザインが古すぎる家具、型遅れのモデルの家具などは、まず売れないでしょう。
ビンテージ的な価値が見いだせるほどの古いもの以外の、中途半端に古い家具は、まず売れません。
・組み立て式の家具
これも、売れない可能性が高いです。
組み立て式の家具は、解体したり組み立てたりしているうちにいろいろな部分に歪みが生じ、売り物にならなくなるケースが多いです。
組み立てタイプの家具は安価で販売されているものが多い傾向にあり、それも売れない理由の一つです。
・運搬が面倒な家具
あまりにも運搬が面倒な家具だと、買取を断られてしまうかもしれません。
苦労して運搬してでも商品価値がある、と判断されたアイテムは買い取ってもらえるかもしれませんが、それ以外の品は買い取ってもらえないケースが多いです。
まとめ
使わなくなった大型家具を処分する方法やコスト、またメリット・デメリットなどについてご紹介しましたが、いかがでしたか。
不要になった大きな家具を置いておくと、部屋が狭くなってしまいます。できるだけ早く処分しましょう。少しでもお金に換えたいのならオークションやリサイクルショップを利用、とにかく一刻も早く処分したい場合は、民間の回収業者に依頼して処分してもらうなどの方法があります。
大型家具処分の際には、費用・手間・時間などを考慮して、目的に合った方法を選択するようにしましょう。