プレコファクトリー

• 捨てる判断基準を決める
  家の中がモノで溢れてしまう原因の一つは「いつか使うかも」という心理です。しかし実際には、「いつか使うかも」と思って取ってあるものの多くは結局使われません。迷ったら思い切って処分に回すために、捨てるかどうかの判断基準をあらかじめ決めておきましょう。例えば「この1年以内に使ったか、または使う予定があるか」で線引きすると選別がスムーズです。大掃除を機に、今必要な物だけを残す断捨離のチャンスと捉えましょう。
• 『いる物・いらない物』を仕分けする工夫
  不用品を仕分けするときは、「残す物」と「処分する物」を入れる箱やゴミ袋をあらかじめ用意し、直感的に判断するようにします。一つずつ迷っていると時間がかかる上に、物にまつわる思い出がよみがえってしまい捨てられなくなることもあります。分類は大まかで構いませんので、まずは要・不要を勢いよく仕分けてしまいましょう。後から「やっぱり必要」と思えば取り出せますが、最初に迷ったものは基本的に不要なケースが多いものです。
• 一度に一部屋ずつ片付ける
  部屋が複数ある場合は、一気に全て手を付けるのではなく、一部屋ずつ順番に片付けるのがおすすめです。あれもこれもと同時進行で始めてしまうと、途中で収拾がつかなくなりがちです。今日はリビング、明日は寝室、といった具合に計画を立てれば、一つずつ確実に不用品を選別できます。各部屋ごとに「いる／いらない」の仕分けを終えてから、まとめて処分方法を検討する方が効率的です。
• 粗大ゴミの処分は計画的に早めに
  家具や大型家電など粗大ゴミの処分は時間がかかるため、計画的に進めましょう。自治体の粗大ごみ回収は申し込み制で回収日が限られますし、年末年始は受付が早めに終了している自治体が多いため注意が必要です。いらない物の選別が終わったら、早めに処分の段取りを決めることが大切です。年末はごみ収集のスケジュールが変更されたり休止期間があったりするケースも多いので、自治体のサイト等で確認し、計画的なごみ出しを心がけましょう。

要らなくなった物を処分する方法にはさまざまな選択肢があります。大きく分けて「自治体の回収サービスを利用して捨てる」方法と、「リユース（売却・譲渡）する」方法、そして「不用品回収業者に依頼する」方法があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

• 自治体のゴミ回収に出す
  最も基本的なのは、自治体の定めるゴミの収集日に合わせて不用品を出す方法です。燃えるゴミや不燃ゴミの日に袋に入る範囲のものは、分別ルールに従って通常のゴミとして出せます。ただし、一度に出せるゴミの量には限度があります。年末の大掃除で大量のゴミが出た場合は、一度にゴミ袋を何十袋も出すのは避け、数回に分けて排出しましょう。また、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど家電リサイクル法対象品は通常の粗大ゴミとして出せない点にも注意が必要です。これらは販売店や指定引取場所への持ち込み、もしくは自治体経由でリサイクル料金を支払って処分する必要があります。自治体収集を利用する場合、大型ゴミは事前予約と処理券の購入が必要で、指定日まで自宅から搬出して所定の場所に出す手間があります。公式の方法で安心して処分できますが、急いで大量のゴミを片付けたい時には不向きかもしれません。
• 自治体の処理施設（クリーンセンター）に持ち込む
  お住まいの自治体によっては、清掃センター（クリーンセンター）などのごみ処理施設に直接ごみを持ち込むことも可能です。自分で施設まで運搬できれば、大量のゴミでも比較的安い料金で処分してもらえます。自治体にもよりますが、家庭ごみの場合は数十kgごとに数百円程度の手数料で引き取ってもらえることが多く、一度に大量の不用品を処分したい場合には有力な選択肢です。もちろん、大型家具や家電を運ぶには車や人手が必要になり、搬入の手間がかかります。施設が年末年始に休業となる場合もあるため、事前に開館日や受け入れ条件を確認しましょう。
• リサイクルショップや買取サービスを利用する
  まだ使える状態の物であれば、リサイクルショップに買い取ってもらう方法も検討しましょう。家具・家電・衣料品などは店によっては出張買取にも対応しており、自分で持ち込めない大型品も査定・買取を依頼できます。ただし、買取には商品価値があることが前提となるため、壊れている物や汚れがひどい物は値段が付かないか引き取ってもらえない場合もあります。不要品がお金に変われば一石二鳥ですし、誰かに再利用してもらえるなら環境にも優しい処分方法です。
• フリマアプリやネットオークションで売却する
  スマートフォンの普及により、フリマアプリやネットオークションで個人売買する人も増えています。自分のペースで自由に出品できる点が魅力で、リサイクルショップでは値が付かなかった品でも欲しい人が見つかれば売れる可能性があります。ただし、出品作業や梱包・発送などの手間がかかること、必ずしもすぐ売れるとは限らないことに注意しましょう。大型の家具や家電は発送が難しく送料も高くなるため、ネットでの売却には不向きです。年末の大掃除で早急に片付けたい場合には、フリマアプリでの売却は時間がかかりすぎるかもしれません。
• 不用品回収業者に依頼する
  自力では処分しきれない大量のゴミや、大型で運び出せない不用品が出た場合は、不用品回収業者に依頼する方法が便利です。電話一本で自宅まで回収に来てくれるため、自分で運搬する負担が大幅に軽減されます。分別や袋詰めもそのままで引き取ってもらえるケースが多く、短時間で一気に片付けたいときに最適です。特に年末は業者も繁忙期ですが、スケジュールが合えば最短即日で回収してくれる業者もあります。一方で、自治体回収と比べると費用がかかる点には留意しましょう。業者によって料金体系やサービス内容は様々なので、信頼できる業者を選ぶことが重要です。無許可の業者に依頼すると不法投棄や高額請求などトラブルに巻き込まれる可能性がありますから、業者選びは慎重に行いましょう。なお、業者によっては不要品の回収と買取を同時に行うサービスもあります。まだ使える家具・家電が混在している場合は、こうした業者に依頼すれば売却と処分を一括対応してもらえるので効率的です。

• ゴミの分別とリサイクル
  地域ごとに定められたゴミ分別ルールを守って処分しましょう。分別が不十分だとゴミが回収されない原因にもなりかねません。資源ごみや危険物は自治体の指示どおりに出し、リサイクルできるものは極力リサイクルしましょう。
• 個人情報の適切な処理
  不用品を処分する際には、個人情報の流出にも気を付けましょう。古いパソコン・スマホは初期化や専用ソフトでデータ消去を行ってから手放します。念のためハードディスクを物理的に破壊しておくと安心です。郵便物や明細書など紙類を捨てる場合も、シュレッダーを使うか氏名・住所部分を切り取ってから廃棄すれば情報漏えいのリスクを減らせます。

• 料金相場とプランを把握する
  不用品回収を業者に依頼する場合、どのくらい費用がかかるのかは事前に把握しておきたいポイントです。回収業者の料金体系は主に「トラック載せ放題プラン」や「不用品の量・作業量による課金」などがあります。例えば軽トラック積み切りプランで2万円前後、1トントラックで数万円、2トントラック満載で10万円前後が一つの目安です。もちろん、不用品の種類や地域、業者によって変動しますが、参考にするとよいでしょう。処分する不用品が少量であれば品目ごとの料金を確認したり、「○○円〜」といったお得なパックプランを打ち出している業者を選ぶのも一つの手です。
• 信頼できる業者かチェックする
  業者選びでは、許可を得た正規の業者であることを確認するのが重要です。一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者かどうか、ウェブサイトに許可番号が明記されているかをチェックしましょう。無許可の業者に依頼すると、不法投棄や高額請求などのリスクがあります。
• 複数の業者から見積もりを取り比較する
  業者ごとに料金体系やサービス内容が異なるため、できれば複数社から見積もりを取って比較検討することをおすすめします。複数の見積もりを比べれば、回収料金を比較して適正価格かどうか判断でき、料金トラブルの防止にも役立ちます。特に年末は繁忙期となるため、希望の日時に予約が取れない可能性もあります。早めに問い合わせてスケジュールを確保するとともに、納得できる料金の業者を選びましょう。